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開倫塾塾長の林明夫が様々な場所で,考えたことや発表させて頂いたことを一週間分まとめて,毎週月曜日に皆様に報告するページです。
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Posted by - 2024.05.19,Sun
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Posted by No Name Ninja - 2012.01.28,Sat
4.期待されること
(1)「教育ある人」(Educated Person)であり続けること
一生涯勉強し続ける人間を「教育ある人」と言う。
*「一生勉強一生青春」相田みつを
(2)「キーコンピテンシー」を備える努力をすること
-備えておくべき基本的な能力とは何かを考え続けよう-
①相互作用的に道具を用いることができる能力(道具とは)
(a)言語、シンボル、テクストを相互作用的に用いることができる
・読解力(reading literacy)
・数学リテラシー(mathematical literacy)
・計算リテラシー(numeracy)、ALL(カナダ統計局の成人リテラシーとライフスキル調査)
(b)知識や情報を相互作用的に用いる能力
・何がわかっていないかを知り、決定できる。
・適切な情報源を特定し、位置づけ、アクセスできる。(サイバースペースでの知識と情報の収集を含む)
・情報源に加えて、その情報の質、適切さ、価値を評価できる。
・知識と情報を整理できる。
<科学的リテラシー。求められるのは、科学的な疑問にどれだけ関心を持っているか>
(c)技術を相互作用的に用いる能力
・技術的な道具に眠る可能性を、自分たちの状況や目標に関連づけることのできる能力
 
②異質な集団で交流する能力
(a)他人とよい関係をつくる能力
<多元的社会の多様性に対応する>
・共感性他人の立場に立ち、その人の観点から状況を想像する能力。
(アダム・スミス著「道徳感情論」)
*自分自身が内省し、広い範囲で意見や信念を考えると、自分にとって当然だと考えることが他の人に必ずしもそう考えられるわけではないことに気付く能力。
(b)協力する能力、チームで働く能力
<思いやりの重要性>
・自分のアイデアを出し、他人のアイデアを傾聴する能力。
・討議の力関係を理解し、基本方針に従うこと。
・戦略的もしくは持続可能な協力関係を作る能力。
・交渉する能力。
・異なる反対意見を考慮し決定できる包容力。
(c)争いを処理し、解決する能力
・できるだけ異なる立場があることを知り、現状の課題と危機にさらされている利害(たとえば、権力、メリットの認識、仕事の分配、公正)すべての面から争いの原因と理由を分析する能力。
・合意できる領域とできない領域を確認する能力。
・問題を再構成する能力。
・進んで妥協できる部分とその条件を決めながら、要求と目標の優先順位をつける能力。
 
③自立的に活動する能力
(a)大きな展望の中で活動する能力
<自分の環境を理解して、その働きを知る能力>
(b)人生計画や個人的プロジェクトを設計し実行する能力
<複雑な社会の中で、自分のアイデンティティを実現し、目標を設定する能力>
・計画を決め、目標を定める能力。
・自分が利用できる資源と、必要な資源を知り、現状評価する能力(時間、お金など)。
・目標の優先順位を決め、整理する能力。
・多様な目標に照らして、必要な資源のバランスを取る能力。
・過去の行いから学び、将来の成果を計画する能力。
・進捗(しんちょく)状況をチェックし、計画の進展に応じて必要な調整を行う能力。
(c)自らの権利、利害、限界やニーズを表明する能力
<権利を行使して責任を取る能力>
*以上、ドミニク・S・ライチエン、ローラ・H・サルガニク編著立田慶裕監訳「キー・コンピテンシー」-国際標準の学力をめざして2006 年明石書店刊P210 ~ P218参照。(OECD が考えた基本となる能力とは何かが「キーコンピテンシー」)
 
 
(3)新聞や雑誌を「紙媒体」でなめるように読んで世界の潮流を知り、自分の頭で考える習慣を一日も早く身に付けること(自分の頭で考えるために)
①「日本経済新聞」を一面から読める能力を。
②「International Herald Tribune」を一面から読める能力を。
③「The Economist」(ロンドン・エコノミスト)をトップ記事から読める能力を。
④「Foreign Affairs」をかみしめながら読むこと。
*読んでわからないことは聞いてもわからないもの。
毎日2~3時間は英語に触れよう。
日本人の最大の弱点は英語。
対策は、①②③④を徹底的に読み込み、自分の頭で考えること。
 
(4)世の中のしくみ(①~③)、世界の動き(④~⑤)を知るための基本文献の精読を
①アダム・スミスの三部作(岩波文庫)
(a)「道徳感情論」…まずは、相手の立場でものごとを考えること。
(b)「法学講義」…次に、法令に反していないかを考えること。
(c)「諸国民の富」(国富論) …自由にやってよいのは道徳や法令の範囲のみ(社会のルールの中でのプレイを)
② F・ハイエク著「隷従(れいじゅう)への道」春秋社1992 年刊
③ミルトン・フリードマン著「選択の自由」日経ビジネス文庫
④トマス・フリードマン著「フラット化する世界」(上・下)日本経済新聞2006 年刊
⑤クライド・プレイストウィッツ著「東西逆転-アジア30 億人の資本主義者たち」日本放送出版協会2006 年刊
 
(5)法律の勉強も不可欠
*池田真郎(慶應義塾大学法学部教授)著「スタートライン債権法」(第4版)日本評論社2005 年刊を条文集(六法全書)で条文を確かめ、ノートを取りながらゆっくり読むのも一手。
*民法の知識がないと法律はわかりにくいので、我慢して一応は民法を勉強するとよい。
 
(6)「経営」の勉強も一生かけて心掛けよう
①ドラッカー
②コトラー
世界中のビジネスマンが熟読している著者。
③マイケル・ポーター
*3人の大家の本を、なじめそうなところから少しずつ、ゆっくり、一生かけて勉強。
④(参考)啓蒙書(入門書)をいつも一冊はカバンの中に。
・「かんき出版」、「日経ビジネス文庫」などのビジネス書は読みやすくおすすめ。
・「高井伸夫弁護士」の著作は面白く、ためになる。
 
(7)最も大切なのは、「プロフェッショナルとしての教養」。(突き詰めてものごとを考え、自律心を身に付けるために)
①世阿弥「花伝書」・小西甚一編訳世阿弥能楽論集たちばな出版2004 年刊
②宮本武蔵「五輪書」・宮本武蔵著鎌田茂雄全訳注「五輪書」講談社学術文庫1986 年刊
③二宮尊徳「二宮翁夜話」・経営合理化協会刊
④渋沢栄一「論語とそろばん」
⑤松下幸之助の著作(PHP)
*村上春樹や吉本ばなな、シドニー・シェルダンの著作は、楽しい時を過ごせ、気分はよくなる。
しかし、「プロフェッショナルとしての教養」は身に付かない。
 
(8)百聞は一見に如かず青年よ勇気を以て海外に出よう
外国の企業や国際機関大学院、研究所、NPO、NGOでも積極的活動を。
*できれば「国際派プロフェッショナル」を目指して頂きたい。
*ただ、最後は日本で活躍してもらいたい。(本音)
・波頭亮著「プロフェッショナル原論」ちくま新書2006 年刊
・黒川清、石倉洋子著「世界級キャリアのつくり方」東洋経済新報社2006 年刊
 
(9)健康第一(基本的には最も大切なのは自分の健康。二番目は家族の健康。仕事は三番目)
(a)心の健康
中村天風(てんぷう)著「成功の実現」「いつまでも若々しく生きる」経営合理
 
(b)身体の健康化協会刊
(c)病気とは闘うこと。自らの力で心と身体の健康を維持し、また、健康を取り戻すこと。
*新聞の健康欄を毎日読み続けて、100 歳以上まで元気に生き抜こう。
* 20 代から年に1回は定期健康診断を。30 代に入ったら年に1回は人間ドッグに。
歯科検診も定期的に(Dental IQ を高く保つこと)。
 
(10)一日一回は心静かに机に向かう時間を持つこと
週に一度は楽しいことを
自然にも十分親しもう。
身体も動かす
*「自然と精神」(ベイトソン)を大切に。
 
皆様の成功の実現を、とりわけ心の平安、精神的充実を心から祈念します。
御清聴を感謝いたします。
 
以上
 
 
 

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