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開倫塾塾長の林明夫が様々な場所で,考えたことや発表させて頂いたことを一週間分まとめて,毎週月曜日に皆様に報告するページです。
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Posted by - 2024.05.05,Sun
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Posted by No Name Ninja - 2011.07.02,Sat

CRT 栃木放送『開倫塾の時間』
2010 年4 月24 日(土)放送内容資料

―宇都宮大学大学院工学研究科で考える―


1.はじめに

おはようございます。

開倫塾塾長の林明夫です。

今朝も「開倫塾の時間」をお聴きいただき、ありがとうございます。


2010 年4 月17 日土曜日に、北関東自動車道の岩舟ジャンクションから佐野田沼インターチェンジまでの区間が開通し、非常に便利になりました。

来年2011 年には足利のインターチェンジができ、これで北関東自動車道全線開通になります。

これによる栃木県への影響を考えてみましょう。栃木県は、群馬県と茨城県を合わせて北関東と呼ばれることが多いですが、この北関東の高速道路網の中心に北関東横断道路がなります。

これは素晴らしいことです。

2010 年3 月に茨城県の百里基地に茨城空港が開港しました。高速道路網と茨城空港の2 つをうまく活用すれば、栃木県も国際競争力が一気に高まります。

ですから、皆様も北関東自動車道をどんどん活用して、ビジネスチャンスを広げたり行動範囲を広くしていろいろなところで活躍なさったりしていただきたいと思います。



2.就職試験で合格するには

(1)ところで、私は宇都宮大学大学院で客員教授をさせていただいています。

工学研究科という学科で、理科系のエンジニアリングを学ぶ方々に教えさせていただいているのです。

今日は、そのお話を少しいたします。


(2)国立大学法人宇都宮大学の工学部の学生さんの半分ほどが、大学院に進学されます。

大学院には修士課程と博士課程があります。私は、修士課程で学ぶ方々に「これからどのような世の中になるのか」「仕事に就く上でどのような能力を身につけたらよいのか」「企業とは何か」などを教える「経営情報工学序論」という科目の一部を担当させていただいています。

その授業の中で学生の皆さんにお話したことを、これから紹介いたします。


(3)大学院で学ぶ学生さんも就職試験に合格しなければいけないということで、非常にプレッシャーを感じ、また、いろいろなことを真剣に考えているようです。

講義に出席していたのは修士課程の1 年生が多かったのですが、1 年先・2 年先には採用試験を受けて自分の希望する企業や役所に入ったり、社会的な活動に就いたり、大学院の博士課程に進んだりしますので、大学院の学生さんも自分の進路について真剣に考えている次第なのです。

これは、大学院生も大学生も高校生も中学生もあまり違いがありません。

就職するときには試験がありますので、どのようにしたら就職試験に合格することができるのか、一般的なお話を今回の講義でさせていただきました。


(4)とにかく、何事にも「自覚」が大切です。何のために生きるのか・この世に生きて、死んだ後に何を遺せるのかを、一度は深く考えた上で、また、自分はどのような一生を送りたいのかをじっくりと考えた上で、進路を決めることが大事であると私は考えます。

御両親から授かった素晴らしい一生ですので、人生の過ごし方を考えた上で、また、何のために働くのか・何のために社会的な活動をするのかを考えた上で、就職する意味を自分なりの言葉で表現できるようにしてお
くことが大切であると思うのです。


(5)企業でも官公庁でもNPO(民間非営利団体)などの社会的活動でも、就職するときには必ず採用試験があり、その際には必ず履歴書を提出しなければなりません。

履歴書の中には、なぜその企業や役所、社会的な活動に就きたいのかという志望動機を書く欄があります。

また、今は経済状態がよくないので、面接試験が1 回ではなく何回も何回も行われます。

そこでも、なぜこの職場への就職を希望するのかが必ず質問されます。


(6)履歴書を審査する方や採用試験を担当する方、面接を担当する方など人事担当の方は、そこに入ることを希望する人を毎年何十人も、大きなところでは何百人、何千人も見ています。

ですから、あやふやな態度で臨んだり、本に書いてある「このようにすれば合格できるよ」というマニュアルのようなものを覚えたくらいで受けたのでは、なかなか合格することはできません。

しっかりした考えを持った人だけが合格を果たすと、私は考えます。


(7)では、しっかりした考えを持つにはどのようにしたらよいのでしょうか。それには、自覚を持つことだと思います。

自分の素晴らしいところ、あるいは弱点をはっきりさせた上で、何のために生きるのか・何のために社会的な活動をするのか・何のために就職をするのか・何のためにこの職場で働きたいのかを考えることが大事であると思います。


(8)自覚を持つにはどうしたらよいかというと、その1 つは本をじっくり読むことです。

人生や社会のことを考えられるような本を、ゆっくりと丁寧に読んでみることです。


(9)2 つめは、新聞を読むことです。

新聞には、毎日の出来事が深く分析された上で書かれています。

ですから、どこどこに就職したいと決めたその日から、毎日、読んだほうがよいと思います。

新聞をとっていない方は、図書館に行って読んだり、お小遣いをためてコンビニで買って読んだり、新聞をとっている方の所へ週に2 ~ 3 回行って読ませていただいたりするとよいと思います。


(10)大学院生であるにもかかわらず新聞を読んでいないのでは、あの人は専門分野のことは少しは勉強しているかもしれないが、世の中の動きはあまりよく知らないということになります。

インターネットで好きな分野の記事だけ新聞で読むのでは、片寄りが大きすぎてバランスに欠けます。

新聞は紙媒体のものを1 ページからなめるように読んで初めて、その新聞社が読者に伝えたいことがわかるのだと思います。


(11)もちろん、このCRT 栃木放送のニュースを聴くのもよいことです。ただ、放送時間が限られていますので、栃木放送でニュースを聞き、その中で興味を持ったことを新聞でじっくり読むようにするとよいと思います。

これも素晴らしい勉強の仕方の1 つですので、どんどん変わっていく社会の状況を新聞を読んで知り、それに対する考えを自分なりの言葉で述べられるようにして下さい。


(12)加えて、自覚を高めるために、これぞという本、できれば伝記を読むと、就職試験にも役に立つと思います。

自分の尊敬する人の伝記や自叙伝、自分の進む分野に限らず古典と呼ばれる本は、是非読んでもらいたいと私は考えます。




3.おわりに
就職試験に受かるにはどのようにしたらよいのかについては、今後もお話させていただきますので、これからもぜひこの放送をお聴き下さい。


― 2011 年5 月11 日校正、追記、林明夫―

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Posted by No Name Ninja - 2011.07.04,Mon
CRT 栃木放送『開倫塾の時間』
2010 年5 月1 日(土)放送内容資料


おはようございます。

開倫塾塾長の林明夫です。

今朝も「開倫塾の時間」をお聴きいただき、ありがとうございます。

今年は天候が不順で暑くなったり寒くなったりしていましたが、5 月に入ってようやく春めいてきました。

皆様お身体に気をつけてお過ごしいただければと思います。

さて、日本経済新聞の毎週土曜日発行「NIKKEI プラス1」の中に、「子どもニュースPLUS1」という紙面があります。

覚えていらっしゃる方も多いと思いますが、アメリカ合衆国のオバマ大統領が2009 年にノーベル平和賞を受賞しました。

その後、核兵器がテロの手段として使われては大変だということで核兵器の廃絶が叫ばれるようになり、2 週間前に核兵器削減のためのサミットが開催されました。

このニュースの子どもに向けての記事が、4 月17 日・土曜日の「NIKKEI プラス1」の「子どもニュースPLUS1」に1 面にわたって掲載されました。

私は、「NIKKEI プラス1」の編集長さんから、「子どもニュースPLUS1」の紙面にある「おしえて!!先生」のコーナーにこの記事についての解説・コメントを加えてほしいと頼まれ、500 字ほどの文章を書かせていただきました。

そこで今日は、それに関するお話をさせていただきます。

世界平和のような人類共通の大きな課題は、中学校入試や高校入試にも時々使われる非常に大切なテーマであると私は思います。

この問題に限らず、大事な時事問題にはどのような経緯があったのか・今後の課題は何かなどをコンパクトにまとめた記事が、新聞にはたくさん出ています。

特に社説には1 つの出来事のこれまでの経緯や今後の課題が非常にコンパクトに、また上手にまとめられていますので、できるだけ社説を読み、入学試験に備えるとよいと思います。

私は、このような考えを「おしえて!!先生」の中で述べさせていただきました。

ただ、争い事や外交の交渉をイメージするのは我々大人でも非常に難しいですから、子どもにとってはなおさらです。

そこでぜひ皆様にお願いしたいのは、世界地図や地球儀を常に目に入るところに置いておくことです。

そして、話題になっている場所、例えばロシア連邦のモスクワが出てきたらモスクワのある場所を、アメリカ合衆国のワシントンD.C.が出てきたらその場所を、インドのデリーであればそこをと、1 つ1 つ確認していくことが大事であると思います。

世界中のさまざまな国々の位置・日本と周辺の国々との距離などの基本となる地理情報は、どのような時代でも必要です。

自分たちの生きる世界を知る入り口になりますので、世界地図や地球儀をそばに置いて、地名を目にする度にその場所を確認するようにするとよいということも、「おしえて!!先生」の中で提案させていただきました。

世界地図や地球儀があるとないとでは、わかりやすさがだいぶ違いますので、このようなアドバイスをさせていただいたのです。

放送をお聴きの皆様にも、いろいろなことを考えるときに地理・地名を確かめながらするとよいということを覚えていただければありがたいです。

ところで、あさって5 月3 日は憲法記念日です。

この「開倫塾の時間」では、毎年この時期に「憲法の勉強の仕方」についてお話しています。

そこで、次にそのお話をいたします。

足利事件という非常に不幸な事件があり、新聞には連日のように足利市の地名が出ています。

このような事件が2 度と起こらないようにするためにはどうしたらよいかというと、1 つは日本国憲法をよく勉強することです。

警察官の方、検察官の方、裁判官の方はもちろん、私たち市民も勉強して、憲法に規定に基づいて行動することが大事であると思います。

警察官の方は警察官としての行動、検察官の方は検察官としての行動、裁判官の方は裁判官としての行動、我々市民は市民としての行動をするとよいのです。

日本国憲法は全部で103 条あります。その第31 条から、足利事件のような事件に関連する人身の自由権についての規定があります。

5 月3 日の憲法記念日にかけて、できれば1 年に1 度くらいは103 の条文を大きな声で読んでみるとよいと思います。

中学校の公民の教科書、高校の現代社会や政治経済の教科書には全条分が必ず載っています。

また、インターネットで「日本国憲法」と検索するとすぐに出てきます。

ですから、皆様も1 年に1 度は憲法の全条分を声に出して読んでいただきたいと思います。

ここで少し、条文とその内容を紹介します。第31 条には「何人も、法律の定める手続によらなければ、その生命若しくは自由を奪はれ、又はその他の刑罰を科せられない。」とあります。

これは法定手続きの保障といいますか、どんな人でも法律の定める手続きを踏まなければ刑罰を加えられることはない・自由を奪われることもないということです。

これが最も大切な原則です。

第32 条には「何人も、裁判所において裁判を受ける権利を奪はれない。」とあります。

つまり、誰にも裁判所で裁判を受ける権利があるということです。

第33 条に書かれているのは、現行犯についてです。

「何人も、現行犯として逮捕される場合を除いては、権限を有する司法官憲が発し、且つ理由となってゐる犯罪を明示する令状によらなければ、逮捕されない。」とあります。

官憲とは、裁判官のことです。つまり、現行犯はそのまま逮捕されて当然ですが、それ以外の場合は逮捕令状がなければ逮捕されないということです。

このようなことが、第40 条まで書かれています。

ですから、日本国憲法の人身の自由権のところを読んでいただければ、足利事件のような不幸で大変な事件が起こることを防げると思います。

そして、新聞報道などにもよく目を通し、どのようにしたら同じような事件が起こらずに済むかについても考えていただきたいと思います。

今日は、「NIKKEI プラス1」の中で2 週間前に紹介された私のコメントについてのお話と、日本国憲法を1 年に1 度は声に出して読もうというお話をさせていただきました。

法律の条文は誰にでもわかるように書かれているはずですので、難しいと思わずにそれらを声に出して読んでみることを再度お勧めいたします。



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Posted by No Name Ninja - 2012.01.23,Mon
宇都宮大学国際学部
株式会社開倫塾提供寄附講座
国際学特殊講義Ⅰ
2007 年8月8日(木)
宇都宮大学国際学部教室
 
 
 
 
本講座提供の趣旨
開講に先立ち株式会社開倫塾が本講座を宇都宮大学国際学部に提供させて頂く趣旨をお話しさせて頂きます。
 
開倫塾は、教育目標、経営目標を「高い倫理」「高い学力」「高い国際理解」「自己学習能力の育成」と定め、企業としての社会的使命(mission ミッション)を「成功の実現に貢献すること」としております。
 

講師の神永善次大使は、世界に生きる新しい日本の対応を示した「欧州の知恵」(講談社、1992年刊)や、東洋の「生き方」を読み取る「アジアのBCG」(三田出版会、1998 年刊)を著しておられます。
 
 
ちなみに「アジアのBCG」とは「B はアジアの美」、「C はアジアの思」、「G はアジアの慈」とのことであります。
 
この神永大使の5日間(90 分15 コマ)の集中講義によりまして皆様が「高い倫理」「高い学力」「高い国際理解」とは何かについてお考え頂き、
一生を通じて日本外交についての勉強を継続するきっかけを自分なりにおつくり頂ければ、皆様の「自己学習能力の育成」に繋がり、ひいては皆様人生における「成功の実現に貢献」できるものではないかと確信いたします。

 
 
おわりに
 
皆様は国立大学法人宇都宮大学国際学部の学生であります。
 
 
破綻に瀕している日本国の貴重な税金で運営されている国立大学法人で学ぶ者として、自分の利益のみを考え学ぶのではなく、どうか「高い志」をもって学んで頂きたい。
 
 
国際公務員や外務省に勤務し、世界の平和の維持や日本の国益(National Interest)のために活躍したり、民間にあっても日本の外交は担えますので、どうか何らかの形で一生涯を通して、日本外交の担い手になるのだという「高い志」をもって学んで頂きたく希望しいたします。
 
 
 
 

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